− 普通教科(家庭)「家庭基礎」「家庭総合」評価規準等(徳島県版) − |
T 教科目標,評価の観点の趣旨
1 教科の目標
人間の健全な発達と生活の営みを総合的にとらえ,家族・家庭の意義,家族・家庭と社会とのかかわりについて理解させるとともに,生活に必要な知 識と技術を習得させ,男女が協力して家庭や地域の生活を創造する能力と実践的な態度を育てる。
2 評価の観点と観点の趣旨
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
家庭や地域の生活について関心をもち,その充実向上を目指して意欲的に取り組むとともに,実践的な態度を身に付けている。 |
家庭や地域の生活について見直し,課題を見付け,その解決を目指して思考を深め,適切に判断し,工夫し創造する能力を身に付けている。 |
家庭や地域の生活を充実向上するために必要な基礎的・基本的な技術を身に付けている。 |
家庭生活の意義や役割を理解し, 家庭や地域の生活を充実向上するために必要な基礎的・基本的な知識を身に付けている。 |
U 各科目の目標,評価の観点の趣旨
1 「家庭基礎」の目標
人の一生と家族・福祉,衣食住,消費生活などに関する基礎的・基本的な知識と技術を習得させ,家庭生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育 てる。
2 評価の観点と観点の趣旨
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
人の一生と家族・福祉,衣食住,消費生活などについて関心をもち,その充実向上を目指して意欲的に取り組むとともに,実践的な態度を身に付けている。 |
人の一生と家族・福祉,衣食住,消費生活などについて見直し,課題を見付け,その解決を目指して思考を深めている。 |
人の一生と家族・福祉,衣食住,消費生活などに関する基礎的・基本的な技術を身に付けている。 |
人の一生と家族・福祉,衣食住,消費生活などに関する基礎的・基本的な知識を身に付けている。 |
3 「家庭総合」の目標
人の一生と家族,子どもの発達と保育,高齢者の生活と福祉,衣食住,消費生活などに関する知識と技術を総合的に習得させ,生活課題を主体的に解 決するとともに,家庭生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育てる。
4 評価の観点と観点の趣旨
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
人の一生と家族,子どもの発達と保育,高齢者の生活と福祉,衣食住,消費生活などについて関心をもち,その充実向上を目指して意欲的に取り組むとともに,実践的な態度を身に付けている。 |
人の一生と家族,子どもの発達と保育,高齢者の生活と福祉,衣食住,消費生活などについて見直し,生活課題を主体的に解決するために思考を深め,適切に判断し,工夫し創造する能力を身に付けている。 |
人の一生と家族,子どもの発達と保育,高齢者の生活と福祉,衣食住,消費生活などに関する基礎的・基本的な技術を総合的に身に付けている。 |
人の一生と家族,子どもの発達と保育,高齢者の生活と福祉,衣食住,消費生活などに関する基礎的・基本的な知識を総合的に身に付けている。 |
V 家庭基礎,家庭総合における評価規準
1 家庭基礎
(1)人の一生と家族・福祉
<目標>
人の一生を生涯発達の視点でとらえ,家族や家庭生活の在り方,乳幼児と高齢者の生活と福祉について理解させ,男女が相互に協力して,家族の一 員としての役割を果たし家庭を築くことの重要性について認識させる。
ア 生涯発達と家族
生涯発達の視点で各ライフステージの特徴と課題について理解させ,青年期の課題を踏まえて,男女が協力して家庭を築くことの意義と家族や家 庭生活の在り方について考えさせる。
イ 乳幼児の発達と保育・福祉
乳幼児の心身の発達と生活, 親の役割と保育及び子どもの福祉について理解させ,子どもを生み育てることの意義を考えさせるとともに,子ど もの健全な発達のために,親や家族及び社会の果たす役割が重要であることを認識させる。
ウ 高齢者の生活と福祉
高齢者の心身の特徴と生活及び高齢者の福祉について理解させ,高齢者の自立生活を支えるために家族や地域及び社会の果たす役割が重要である ことを認識させる。
<観点別評価規準>
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
・人の一生を生涯発達の視点で捉え,家族や家庭生活,乳幼児や高齢者の生活と福祉などについて関心を持ち,自分の問題として,意欲的に学習活動に取り組んでいる。 |
・生涯発達の考え方に立ち,青年期の課題をふまえて,人の一生の営みとしての家族や家庭生活のあり方,特に,乳幼児の発達と保育・福祉,高齢者の生活と福祉について課題を見付け,その解決について思考を深めている。 |
・家庭クラブ活動での乳幼児や高齢者とのふれあい・交流などの実践的な活動を通して,乳幼児や高齢者と適切にかかわることができる。 |
・人の一生の営みとしての家族や家庭生活のあり方,乳幼児の発達と保育・福祉,高齢者の生活と福祉について総合的に理解し,自分の問題として捉えるために必要な知識を身に付けている。 |
<指導事項別評価規準>
指導事項 |
学習活動 |
題 材 |
評 価 規 準 |
|||
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
|||
ア生涯発達と家族 |
・各ライフステージの特徴や課題について理解する。 ・男女の平等と相互の協力について具体的に考える。 ・家族の機能とその変化について知る。 ・充実した人生を送るために,将来の目標と展望をもって自分自身の生活設計をたてる。 |
・新聞記事・各種の白書類から考える ・自立度チェック ・新旧民法比較表 ・生活設計記入表 |
・人の一生を生涯発達の視点で捉え,家庭生活を築くことの意義や生活設計などについて考えようとしている。 ・各自が担う家庭での役割に関心を持ち,男女が協力して家庭を築くことを目指し,学習活動に取り組んでいる。 |
・自立するために必要な課題に関心を持ち,各ライフステージごとの特徴や課題について思考を深めている。 ・家庭の機能の変化や現代の家族の特徴について考えている。 |
・現代の家族・家庭における特徴や機能の具体的な変化の事例を調査研究し,発表したりすることができる。 ・充実した生活を送るために,将来の目標と展望をもち生活設計が立案できる。 |
・各ライフステージの特徴や課題について理解している。 ・家庭の機能や家族の特徴について理解している。 |
イ乳幼児の発達と保育・福祉 |
・時代が変化しても,子どもを生み育てることの大切さにかわりはないことを認識する。 ・乳幼児期の心身の発達について知る。 ・基本的生活習慣の形成の重要性を理解し,乳幼児期に形成される基本的生活習慣と親の関わりについて考える。 ・子どもにとっての遊びの意義や児童文化について考える。 ・子どもの健康と安全について考える。 ・乳幼児期の親との愛着の形成が人間形成の基礎になることを理解する。 ・子どもの社会的自立のため,社会的規範を身に付けさせることが親の役割であることを認識する。 ・子育ての男女共同責任について考え,子どもを生み育てることの意義について考える。 ・現代の子どもを取り巻く環境について考える。 ・子どもの健やかな成長のために環境を整えていく責任が家族にあり,社会全体も支援する必要があることを理解する。 ・児童福祉の基本理念について知る。 |
・ビデオ(0歳からのメッセージ,さくらんぼ坊や,あかちゃんはすばらしい) ・自分の乳幼児期のエピソードを描いてみよう ※子どもの心身の発達・保育人形で新生児の保育体験 ・サイコドラマ(褒め方,叱り方) ・地域の保育支援制度に関する調査 ・調乳,おむつの交換, 沐浴実習 ・離乳食実習 ・簡単なおもちゃの製作 ・保育所・幼稚園での体験学習 ・新聞記事(児童虐待や育児ノイローゼ,少子化などに関するもの)から考える。 |
・子どもを生み育てることの意義について関心を持っている。 ・子どもの健全な発達のために,乳幼児の心身の発達と生活・親の役割と保育・子どもの福祉について意欲的に取り組み,保育のあり方について具体的に考えようとしている。 |
・子育ての意義について考え,親や家族の保育責任について考えを深めている。 ・現代の子どもをとりまく環境について考え,子どもの健やかな発達を社会全体で支えることの必要性について思考を深めている。 |
・学校家庭クラブ活動等との関連をはかり,実際の子どもとの触れあいや交流ができる。 |
・乳幼児の発達と保育・福祉について基礎的・基本的な知識を身につけている。 |
ウ高齢者の生活と福祉 |
・高齢者の加齢に伴う一般的変化の概要を理解する。 ・高齢者の生活実態について知る。我が国の高齢化の特徴と課題について考える。 ・高齢者を支える家族の役割,地域及び社会の福祉サービス,高齢者福祉施設などについて理解する。 |
・高齢者疑似体験 ・身近な高齢者へのインタビュー ・人口統計資料,年金制度資料 ・地域の高齢者福祉施策の資料 |
・高齢者の生活に関心をもつことができ,地域の福祉活動に積極的に参加しようとする態度をもつことができている。 |
・高齢化の特徴と課題について考え,その解決を目指して思考を深めている。 |
・高齢者に対し心身に応じた接し方を身に付けている。 |
・高齢者を支える地域及び社会のサービス,高齢者福祉施設に関する知識を身に付けている。 |
(2)家族の生活と健康
<目標>
家族の食生活,衣生活及び住生活に必要な基礎的な知識と技術を習得させ,家族の生活を健康で安全かつ快適に営むことができるようにする。
ア 食生活の管理と健康
栄養,食品,調理,食品衛生などに関する基礎的な知識と技術を習得させ,家族の食生活を健康で安全に営むことができるようにする。
イ 衣生活の管理と健康
被服の機能と着装,被服材料,被服管理などに関する基礎的な知識と技術を習得させ,家族の衣生活を健康で快適に営むことができるようにする。
ウ 住生活の管理と健康
住居の機能,住生活と健康・安全などに関する基礎的な知識と技術を習得させ,家族の住生活を健康で快適に営むことができるようにする。
<観点別評価規準>
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
・衣食住に関心を持ち,意欲を持って学習活動に取り組んでいる。 |
・衣食住生活に関する課題を見付け,その解決方法を考えている。 |
・衣食住生活を健康で安全かつ快適に営むために必要な技術を身に付けている。 |
・衣食住生活を健康で安全かつ快適に営むために必要な知識を身に付けている。 |
<指導事項別評価規準>
指導事項 |
学習活動 |
題 材 |
評 価 規 準 |
|||
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
|||
ア食生活の管理と健康 |
・食事の意義について考える。 ・食生活の現状と問題点について考える。 ・食文化について考える。 ・栄養所要量・食品群別摂取量の目安を参考に献立作成を行う。 ・調理実習を通して食品の調理上の性質などを理解する。 ・4級検定の練習を通して調理技術を高める。 ・食品成分表を用いて,食品の分類,栄養価計算をする。 ・食品の衛生的な取り扱い方を身につける。 ・食品の安全性について考える。 |
・郷土料理と行事食 ・食生活診断 ・栄養価計算 ・献立作成 ・調理実習 ・ビデオ(食品衛生) ・食の安全性について調べる(インターネット) |
・自分や家族の食生活に関心をもっている。 ・各自の食生活を振り返る中で現代の食生活の問題点について考えようとする態度が見られる。 ・学んだことを家庭で実践につなげようとしている。 ・実習を通して,自分の果たすべき役割を知り,協力して実践しようとする。 |
・食品の購入や消費に当たっては安全で衛生的な配慮ができる。 ・バランスの良い食事を考えることができる。 ・環境に配慮した食生活を考えている。 |
・調理法の要点や調理の基礎技術を身に付けている。 ・楽しく食事する工夫ができる。 |
・代表的な郷土料理や行事食について知っている。 ・栄養素の種類と機能を理解している。 ・食品の栄養的特質や調理上の性質を理解している。 ・食中毒の原因および予防法について説明できる。 |
イ衣生活の管理と健康 |
・被服の保健衛生的機能と社会的機能について知る。 ・着用目的に応じた健康的で快適な着装について考える。 ・日常多く用いられている被服材料の着心地にかかわる性能と手入れや保管にかかわる性能について理解する。 ・被服材料の性能に応じた適切な洗濯と保管について理解する。 ・環境にやさしい被服のあり方について考え,資源の有効利用を考慮した被服計画が必要であることを理解する。 |
・制服について考える(ディベート) ・流行について考える(ファッション誌の情報から) ・手持ち被服のラベル調査 ・布について知る−古着の解体をとおして− ・平織りコースターの製作 ・模擬ショップ体験(生産者,消費者の両面について) ・洗剤調査 ・クリーニングトラブルの現状と対応法 ・ペットボトルから繊維 をつくる実験 |
・被服の機能,被服材料の性能やその改善に関心を持ち,着用目的に応じて健康的で快適な着装をしようとしている。 ・被服材料に応じて適切に被服管理しようとしている。 |
・被服材料の性能や被服管理に関する基礎的・基本的な知識を生かし,資源の有効利用を考えながら家族の衣生活を健康で快適に営むことができるように工夫している。 |
・着用目的に応じて健康で快適な着装ができる。 ・被服の洗濯や手入れ保管などに関する基本的な技術を身に付けている。 |
・被服の機能について理解している。 ・被服材料の種類やその特徴について理解している。 ・被服材料の性能にあった適切な洗濯と保管について理解している。 ・資源の有効利用を考えた被服計画の必要性を理解している。 |
ウ住生活の管理と健康 |
・家族の生活の場としての住居の機能について知る。 ・住居に対する要求が,家族構成,ライフステージ,生活価値観などによって異なることを理解する。 ・健康と衛生に配慮した安全で快適な住まい方について考える。 ・多様なライフスタイルや価値観を反映した様々な住まいについて考える。 |
・自分の住まいの不満度チェック ・徳島の気候と快適な住まい ・サザエさん一家の住まい ・住まいのバリアフリーチェック ※高齢者の住居 ・地域のバリアフリーウォッチング ・車いす体験 ・シックハウス症候群の現状調査 ・一人暮らしの住まいの設計 |
・家族の生活の場としての住居の機能について関心を持つ。 ・健康・安全に配慮し,よりよく住もうとする態度がみられる。 |
・住生活と健康・安全に関する基礎的な知識と技術を活用して工夫したり,自分なりの方法を考えたりする。 |
・健康で安全な住まい方について,安全面,衛生面から住環境の整備ができる基礎的・基本的な技術を身に付けている。 |
・住居の機能や住居に対する要求が理解できる。 ・家族の住生活を健康で快適に営むために必要な基礎的・基本的な知識を身に付けている。 |
(3)消費生活と環境
<目標>
家庭経済や消費生活に関する基礎的な知識を習得させるとともに,現代の消費生活の課題について認識させ,消費者として責任をもって行動できる ようにする。
ア 家庭の経済と消費
家庭の経済生活,社会の変化と消費生活及び消費者の権利と責任について理解させ,消費者として主体的に判断できるようにする。
イ 消費行動と環境
現代の消費生活と環境とのかかわりについて理解させ,環境負荷の少ない生活を目指して生活意識や生活様式を見直すことができるようにする。
<観点別評価規準>
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
・家庭の経済と消費,消費行動と環境などに関心を持ち,意欲的に学習活動に取り組んでいる。 |
・家庭の経済生活,消費者の権利と責任,消費生活と環境のかかわりについて,課題を見付け,その解決方法を考えている。 |
・家庭経済や消費生活等について事例研究から消費者として責任を持って行動するために必要な技術を身に付けている。 |
・家庭の経済と消費,消費行動と環境について理解し,消費者として責任を持って行動するために必要な知識を身に付けている。 |
<指導事項別評価規準>
指導事項 |
学習活動 |
題 材 |
評 価 規 準 |
|||
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
|||
ア家庭の経済と消費 |
・家庭経済と国民経済のかかわりを理解する。 ・家庭の経済計画や予算生活の必要性を認識する ・身近なものやサービスの購入について情報の収集を行い意思決定する。 ・契約の意義を知った上で消費者保護の施策について知る。 |
・一人暮らしの予算を立てよう ・家計簿の記入と生活診断 ・買い物シミュレーション ・車に関するローンの計算 ・サイコドラマ(悪徳商法・クーリング・オフ) ・クレジットカードの申込書記入 ・消費者金融の問題点(新聞記事から) ・消費生活センターについて知ろう |
・家計の管理について関心を持つ。 ・消費者保護の施策に関心を持つ。 |
・もの,サービスの購入について情報収集した上で意思決定ができる。 |
・長期,短期の生活設計に基づいて予算を立てる事ができる。 |
・家庭経済と国民経済のかかわりについて理解する。 ・消費者の権利と責任について理解する。 |
イ消費行動と環境 |
・環境に調和したライフスタイルを考える。 ・地域や企業,行政,国際的な取り組みが進められていることを知り環境負荷の少ない生活の工夫について考える。 |
・環境家計簿の記入 ・環境ラベルの調査 ・エコクッキング ・容器包装リサイクル法や家電リサイクル法,ISO14000等について知ろう。 |
・環境負荷の少ない生活に関心を持つ。 |
・各自の消費行動が環境と関連していることを理解し,環境負荷の少ない生活について工夫できる。 |
・環境と調和したライフスタイルをつくり出すことができる。 |
・環境問題やエネルギー問題が生じてきた原因を理解する。 ・地域や企業,行政,国際的な取り組みがなされている事を理解する。 |
(4)ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動
<観点別評価規準>
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
・内容の(1)から(3)までの学習の発展として「ホームプロジェクト」と「学校家庭クラブ活動」について関心をもち,意欲をもって学習活動に取り組んでいる。 |
・生活の中から課題を見いだし,課題解決に向けて思考を深め,適切に判断している。 |
・目標を明確にし,計画を立てて実践できる。 |
・「ホームプロジェクト」と「学校家庭クラブ活動」の意義と実施方法について理解している。 |
<指導事項別評価規準>
指導事項 |
学習活動 |
題 材 |
評 価 規 準 |
|||
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
|||
ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動 |
・内容(1)〜(3)の学習を進める中で,各自の生活の中から課題を見いだし,課題解決を目指して主体的に計画を立てて,実践する。 ・学校や地域の生活の中から課題を見いだし,課題解決を目指して,グループで主体的に計画を立てて実践する。 |
・FHJガイドブック ・ビデオ視聴(全国研究発表大会等) |
・内容(1)〜(3)までの学習の発展として「ホームプロジェクト」と「学校家庭クラブ活動」に関心をもち,意欲をもって学習活動に取り組んでいる。 |
・生活の中から課題を見いだし,課題解決に向けて思考を深め,適切に判断している。 |
・目標を明確にし,計画を立てて実践できる。 |
・「ホームプロジェクト」と「学校家庭クラブ活動」の意義と実施方法を説明することができる。 |
2 家庭総合
<目標>
人の一生と家族,子どもの発達と保育,高齢者の生活と福祉,衣食住,消費生活などに関する知識と技術を総合的に習得させ,生活課題を主体的に解決するとともに,家庭生活の充実向上を図る能力と実践的な態度を育てる。
<評価の観点の趣旨>
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
人の一生と家族,子どもの発達と保育,高齢者の生活と福祉,衣食住,消費生活などについて関心をもち,その充実向上を目指して意欲的に取り組むとともに,実践的な態度を身に付けている。 |
人の一生と家族,子どもの発達と保育,高齢者の生活と福祉,衣食住,消費生活などについて見直し,生活課題を主体的に解決するために思考を深め,適切に判断し,工夫し創造する能力を身に付けている。 |
人の一生と家族,子どもの発達と保育,高齢者の生活と福祉,衣食住,消費生活などに関する基礎的・基本的な技術を総合的に身に付けている。 |
人の一生と家族,子どもの発達と保育,高齢者の生活と福祉,衣食住,消費生活などに関する基礎的・基本的な知識を総合的に身に付けている。 |
(1)人の一生と家族・家庭
<目標>
人の一生を生涯発達の視点でとらえ,家族・家庭の意義,家族・家庭と社会とのかかわりについて理解させ,男女が相互に協力して,家族の一員としての役割を果たし家庭を築くことの重要性について認識させるとともに,各自の生活設計を考えさせる。
ア 人の一生と発達課題
生涯発達の視点で各ライフステージの特徴と課題について理解させ,青年期の課題である自立や男女の平等と相互の協力などについて認識させる。
イ 家族・家庭と社会
家庭の機能と家族関係,家族・家庭と法律,家庭生活と福祉などについて理解させ,家族・家庭の意義,家族・家庭と社会とのかかわり,男女が協力 して家庭を築くことの重要性について認識させる。
ウ 生活設計
青年期の課題を踏まえ,生活設計の立案を通して,自己の生き方や将来の家庭生活と職業生活の在り方について考えさせる。
<観点別評価基準>
関心・意欲・態度 |
思 考・判 断 |
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技 能 ・表 現 |
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知 識・理 解 |
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・人の一生を生涯発達の視点でとらえ,家族・家庭と社会,生活設計などに関心をもち,意欲をもって学習活動に取り組んでいる。 |
・青年期の課題を踏まえ,各自の生活設計の立案を通して,将来の家庭生活と職業生活について考えることができる。 |
・各自の将来の生活構想に基づき,生活設計を立てるために必要な基礎的・基本的な知識や技術を身に付けている。 |
・家族・家庭の意義,家族・家庭と社会とのかかわりについて理解することができる。 ・男女が相互に協力して家族の一員としての役割を果たし,家庭を築くことの重要性について理解することができる。 |
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<指導事項別評価規準>
指導事項 |
学習活動 |
題材 |
評 価 規 準 |
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関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
|||
ア 人の一生と発達 課題 |
・生涯発達の考え方を理解し,各ライフステージごとの課題について考える。 ・男女共同参画社会の実現が求められている現在でも,固定的な性別役割分業意識は社会通念や慣習として根強く残っていることを理解し,意識の変革とともに男女平等の制度の改革が必要であることに気付く。 |
・自立度チェック ・人生すごろく※ |
・自分自身の生き方に関心を持ち,人間らしくよりよく生きようとする態度を身に付けている。 |
・青年期をどのように生きたらよいか考えている。 ・家庭生活における男女の在り方や性別役割分業意識の問題を,自分の生活の中で考えている。 |
・各ライフステージごとの特徴や課題について発表することができる。 ・各自の生活設計を立て,発表することができる。 ・男女共同参画社会について説明することができる。 |
・生涯発達の視点で,各ライフステージの特徴と課題について理解している。 ・現在でも性別役割分業意識が根強く残っていることを理解している。 |
イ 家族・家庭と社 会 |
・現代の家族の特徴,家庭の機能と家族関係,家族・家庭を支える労働,家族・家庭と法律,家族・家庭と福祉などについて理解する。 ・現代の家族に関する様々な問題を新聞記事などから集め,現状や課題を知るとともに,地域にある福祉施設や福祉サービスについて調査する。 |
・家族,家庭をテーマにした絵本 ・ロールプレイ(家事労働等) ・人の一生と法律・各届用紙(出生,婚姻等) ・新聞記事等 ・福祉施設・サービス一覧 (徳島県社会福祉協議会版) |
・多様化する家族とこれからの家族の在り方や社会とのかかわりについて考えようとしている。 ・ノーマライゼーションの考え方に基づいた福祉の在り方やボランティア活動について考えようとしている。 |
・各自が担う家庭での役割や,男女がともに家庭生活の責任を果たし,人間らしい働きかたをするための職業労働をめぐる諸問題等の課題について考えを深めている。 |
・生活上で起こる様々な問題を想定し,それらに対してどのような社会保障制度や社会福祉があるのか,また,各自が居住している地域にある福祉施設や福祉サービス等について調査し,発表することができる。 |
・ノーマライゼーションの考え方について理解している。 ・家族・家庭の意義及び,家族・家庭と社会のかかわり,男女が協力して家庭を築くことの重要性について理解している。 ・民法のなかの家族に関する基礎的な法律を身に付けている。 |
ウ 生活設計 |
・各自の将来の生活構想に基づく生活設計の立案を通して,自分らしいライフスタイルの形成や将来の家庭生活と職業生活の在り方について考える。 ・充実した人生を送るためには,将来の生活に対して目標をたて,展望をもって生活することが大切であることに気付く。 |
・ライフプランの作成 |
・自分らしいライフスタイルや生活にかかわる価値観の形成,また,個人の生活設計を可能にする社会的条件の整備や動向に関心をもち,将来の生活設計の立案に取り組んでいる。 |
・自分らしいライフスタイルの形成や将来の家庭生活と職業生活の在り方について考えを深めている。 ・現在の生活時間の検討と将来の生活時間について考えている。 |
・青年期の課題である自立や男女の平等と相互の協力など,学習した事柄を踏まえ,各自の将来的な生活設計を立案する事ができる。 |
・充実した人生を送るためには,将来の生活に対して目標を立て,展望をもって生活することが大切であることを理解している。 ・生活時間の配分と有効活用は,人生の充実感や生きがいに大きく影響するため,生活時間の配分や計画化が重要であることを理解している。 ・ライフステージと生活課題を理解している。 |
(2)子どもの発達と保育・福祉
<目標>
子どもの発達と保育,子どもの福祉などについて理解させるとともに,子どもの健全な発達を支える親の役割と保育の重要性や社会の果たす役割について認識させ,保育への関心を持たせる。
ア 母体の健康管理と子どもの誕生,子どもの心身の発達と特徴及び子どもの生活と遊びについて理解させるとともに,子どもの発達と環境とのかかわり について認識させ,子どもと適切にかかわることができるようにする。
イ 親の役割と子どもの人間形成及び親の保育責任とその支援について理解させ,子どもを生み育てることの意義について考えさせるとともに,家庭にお ける親の役割の重要性について認識させる。
ウ 子どもが健全に育つことをねらいとした児童福祉の基本的な理念について理解させ,子どもを取り巻く環境の変化や課題について考えさせる。
<観点別評価基準>
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
・子どもの発達と保育,子どもの福祉に関心を持ちその充実向上に意欲的に取り組むとともに,実践的な態度を身に付けている。 |
・子どもが健全に育つための社会が果たす役割や人権尊重について考えている。 |
・実践的・体験的な学習活動を通して子どもとの適切なかかわりをするために必要な,基礎的・基本的な技術を身に付けている。 |
・子どもの健全な発達を支える親の役割や保育の重要性について理解している。 |
<指導事項別評価規準>
指導事項 |
学習活動 |
題材 |
評 価 規 準 |
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関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
|||
ア 子どもの発達 |
・母体の健康管理の重要性や生命の尊さを理解する。 ・乳幼児の心身の発達の特徴を理解する。 ・子どもの生活と遊びの関係を考える。 |
・妊婦擬似体験 ・保育人形による実習 ・市販離乳食 ・乳幼児食の調理実習 ・おむつについて(実験) ・児童文化財の考案・制作 ・絵本の読み聞かせ※おむつを科学する実習 ・保育体験 ・ビデオ視聴 ・市販玩具の調査 |
・生命の尊さ,神秘さに関心をもっている。 ・子どもの発達に関心をもち,子どもとの適切なかかわりを目指して意欲的に取り組んでいる。 ・子どもの生活と遊びに関心をもっている。 |
・生命を生み出す男女を取り巻く環境の諸問題を見つけ,その解決を目指し適切な方法を判断する能力を身に付けている。 ・子どもの発達をうながす保育の在り方を考えている。 |
・子どもとの適切なコミュニケーションを取ることができる。 |
・母体の健康管理の重要性,生命の尊さを理解している。 ・乳幼児期における心身の発達の特徴や個人差を,観察などを通して理解している。 ・子どもの健康管理と事故防止のために必要な,知識を身に付けている。 |
指導事項 |
学習活動 |
題材 |
評 価 規 準 |
|||
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
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イ 親の役割と保育 |
・乳児期の親とのかかわりによる「愛着」の形成が,人間関係の基礎となることを理解する。 ・育児に関する課題を取り上げ,親の保育責任と社会支援について理解する。 |
・新聞記事等 (育児不安や虐待・少子化等) ・育児のサポートシステム調査 ・ディベートで考える(男性の育児参加について等) |
・親の役割に関心をもち,その充実向上を目指し,意欲的に取り組むとともに,実践的な態度を身に付けている。 |
・育児不安や幼児虐待の背景・原因について考え,解決する適切な方法を考えている。 |
・子どもに対する親のかかわり方についてまとめ,発表することができる。 |
・発達の方向に即した親のかかわり方の重要性を理解している。 |
ウ 子どもの福祉 |
・児童福祉の基本的な理念について理解する。 ・子どもを取り巻く環境の変化を知り,課題について考える。 ・よりよい環境を保障することが,親・家庭・社会の責任であることを認識する。 |
・子どもの遊び場調査 ・新聞記事等 (虐待・少子化や育児不安等) ・育児のサポートシステム調査 |
・乳幼児の生活や親の役割,児童福祉に関心を持ちその充実向上を目指し意欲的に取り組んでいる。 ・親や家庭・社会が果たす役割について考えようとしている。 |
・子どもの発達と子どもを取り巻く環境について見直し,課題を見つけ,工夫しようとしている。 |
・よりよい環境を保障するために親や家庭,社会が果たす役割について考え,意見が言える。 |
・児童福祉の基本的な理念や,子どもを取り巻く環境の変化を理解している。 ・子育てを通じて親自身も人間的に成長することに気付き,子どもを生み育てることの意義を理解している。 ・子どもの心身の発達,保育の重要性,社会の果たす役割について基礎的・基本的知識を身に付けている。 |
(3)高齢者の生活と福祉
<目標>
高齢者の心身の特徴と生活,高齢者の福祉などについて理解させるとともに,介護の基礎を体験的に学ぶことを通して,高齢者の自立生活を支えるために家族や地域及び社会の果たす役割について認識させる。
ア 加齢に伴う心身の変化と特徴について理解させるとともに,高齢者の現状と課題について認識させ,高齢者との適切なかかわりについて考えさせる。
イ 高齢者の現状と課題について考えさせ,高齢者福祉の基本的な理念と高齢者福祉サービスについて理解させる。
ウ 日常生活の介助を体験的に学ぶことを通して,高齢者介護の心構えやコミュニケーションの重要性について認識させ,高齢者と適切にかかわることが できるようにする。
<観点別評価規準>
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
・高齢者の生活と福祉に関心を持ち,その充実向上を目指して意欲的に取り組むとともに,家庭や地域の生活における実践的な態度を身に付けている。 |
・高齢者の生活と福祉にかかわる家庭や地域の生活について見直し,高齢者の自立を支えるための課題を見つけ,その解決を目指して考えている。 |
・高齢者の生活を充実向上するために必要な介護やコミュニケーション等に関する基礎的・基本的な技術を体験的に身に付けている。 |
・高齢者の加齢に伴う心身の変化や特徴,福祉の在り方を理解し,介護の基礎などを家庭や社会の生活において,充実向上するために必要な基礎的・基本的な知識を身に付けている。 |
<指導事項別評価規準>
指導事項 |
学習活動 |
題材 |
評 価 規 準 |
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関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
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ア 高齢者の心身の特 徴 |
・高齢者の心身の特徴と生活や介護の基礎について,高齢者との触れ合いや交流活動などの実践的活動を通して理解する。 |
・シニア擬似体験 ・高齢者施設訪問, 交流 |
・加齢に伴う心身の変化に関心をもち,高齢者との適切なかかわりについて考えようとしている。 |
・高齢者の自立生活を支えるための課題を見付け,その解決を目指して考え,具体的な在り方について判断し,工夫しようとしている。 |
・高齢者の生活を充実向上するために必要な基礎的・基本的なコミュニケーション技術を体験的に身に付けている。 |
・加齢に伴う心身の変化と特徴,個人差について理解している。 ・福祉の在り方を理解し,介護の基礎的知識を身に付けている。 |
イ 高齢者の福祉 |
・我が国の高齢者の特徴及び居住地域の高齢化状況の学習を通し,高齢者福祉サービスについて学習する。 |
・地域の高齢化状況の調査(問題と対策等) ・福祉施設・サービスの調査 ・マイタウンマップの作成(バリアフリーガイドブック,福祉マップ) ・ボランティア活動への参加 ・社会保障制度 (国民年金等) |
・地域福祉の充実に関心をもち,高齢者が人間らしく尊厳を保てる社会を目指し,意欲的に取り組むとともに,ボランティア活動にも関心をもつ。 |
・高齢者の尊厳を保ち,自立した生活を支えるための課題を見付け,その解決を目指して考え,判断する能力を身に付けている。 |
・居住地域の高齢者福祉サービスについて調査し発表する。 |
・我が国の高齢化の特徴,居住地域の高齢化の状況,高齢者福祉の基本的な理念を理解し,代表的な福祉サービスの知識を身に付けている。 |
ウ 高齢者の介護の 基礎 |
・高齢者介護の心構えやコミュニケーションの重要性について認識し,高齢者との適切なかかわり方を知る。 |
・車いす体験 ・介助実習 (食事・着脱衣・移動等) ・介護用品の工夫と製作 ・ビデオ視聴 |
・高齢者の介助に関心をもち,正確な知識と技術の習得やコミュニケーションの工夫を目指し意欲的に取り組んでいる。 |
・介助実習を通し,高齢者と適切にかかわるためのコミュニケーションの在り方や,自立を目指した環境や道具を工夫しようとしている。 |
・知識・技術,コミュニケーションの取り方を身に付けている。 |
・高齢者の身体状況・自立状況に応じた介助方法の基礎的な知識,コミュニケーションの取り方について理解している。 ・高齢者に対する共感の大切さを理解している。 |
(4)生活の科学と文化
<目標>
衣食住の生活を科学的に理解させるとともに,衣食住に関する先人の知恵や文化を考えさせ,充実した衣食住の生活を営むことができるようにする。
ア 栄養・食品・調理などについて科学的に理解させるとともに,食生活の文化に関心をもたせ,必要な技術を習得して充実した食生活が営めるようにする。
イ 被服材料,被服の構成,被服製作,被服整理などについて科学的に理解させるとともに,衣生活の文化に関心をもたせ,必要な技術を習得して充実した衣 生活が営めるようにする。
ウ 住居の機能,住空間の計画,住環境の整備などについて科学的に理解させるとともに,住生活の文化に関心をもたせ,必要な技術を習得して充実した住生 活を営めるようにする。
エ 衣食住に関わる生活文化の背景について理解させるとともに,生活文化に関心をもたせ,それを伝承し創造しようとする意欲をもたせる。
<観点別評価規準>
関心・意欲・態度 |
思 考・判 断 |
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技 能 ・表 現 |
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知 識・理 解 |
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・衣食住の生活文化について関心をもち,生活課題の解決に向け意欲的に取り組んでいる。 |
・伝承と創造という観点から,生活文化を見直し,課題解決のための思考・判断力・工夫する力を身に付けている。 |
・日常生活の充実向上に対して,基礎的・基本的生活技術を身に付けている。 ・自分らしい生活文化の創造力を身に付け表現することができる。 |
・家庭生活の意義や役割を理解し,生活者としての基礎的・基本的知識を身に付けている。 |
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<指導事項別評価規準>
指導事項 |
学習活動 |
題材 |
評 価 規 準 |
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関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
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ア 食生活の科学と文 化 (ア)人間と食べ物 |
・各地の食文化の変遷,郷土料理や行事食を知り人間と食物のかかわり,また気候風土や歴史的背景を理解する。 |
・ビデオ視聴 (郷土料理・行事食) |
・食文化の変遷に関心をもち,食事の意義について考えようとしている。 ・郷土料理・行事食について関心をもち意欲的に学習活動に取り組んでいる。 |
・現在の食生活の課題や食事の意義について考えている。 ・伝統的食生活での先人の知恵・工夫について考えている。 |
・自分の食生活の課題がまとめられる。 |
・食事の意義について理解している。 |
(イ)栄養と食事 |
・栄養素の種類と機能について理解する。 ・日常の食生活との比較から栄養素等摂取の基準量と食品群別摂取量の目安をとらえ,家族の状況に応じた献立を作成する。 |
・コンピュータによる栄養診断 |
・自分の食生活について栄養や健康面からとらえ課題発見に積極的に取り組んでいる。 ・栄養価計算をしながら日常食の課題について考えようとしている。 |
・自分の食生活を栄養素等摂取基準量や食品群別摂取量の目安の観点から分析し,課題発見のため思考を深めている。 |
・家族の現状に応じた一日の献立作成ができる。 ・日本食品標準成分表を活用した食事の栄養価計算ができる。 |
・栄養素の種類と機能,栄養摂取基準量,食品群別摂取量の目安を理解している。 |
指導事項 |
学習活動 |
題材 |
評 価 規 準 |
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関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
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(ウ)食品と調理 |
・日本食品標準成分表を活用して日常食の栄養価計算をする。 ・日常用いる食品の栄養的特質を知り,その特性を生かした基礎的調理を実習・実験を通して理解する。 ・楽しい食事の工夫や食事マナーについて知る。 |
・食品の糖度・塩分濃度の実験 ・調理実習※ ・テーブルマナー ・テーブルコーディネート |
・食環境の変化の具体的事例や自分の食生活の課題解決に関心をもち,実験・実習に意欲的に取り組もうとしている。 |
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・調理の基本的技術を身に付けている。 ・実習時や家庭で,配膳やマナーを踏まえた楽しい食事の工夫ができる。 |
・よく用いる食品の栄養的特質や調理上の特性を生かした基礎的調理法について理解している。 ・配膳方法や食事のマナーについて理解している。 |
(エ)食生活の管理 |
・食環境の変化について理解し,多様化した食生活の中で,健康や安全に配慮した食生活の在り方について考える。 |
・食品添加物実験 |
・健康や安全に配慮した食生活について考えようとしている。 |
・近年の食環境の変化について,健康や安全性の面から考えている。 |
・健康や安全に配慮した食生活が実践できる。 |
・健康や安全に配慮した食生活の在り方について理解している。 |
イ 衣生活の科学と 文化 (ア)人間と被服 |
・人間と被服のかかわりを被服の起源や気候風土との適応,社会との関連より学習する。 |
・1枚の布からファッションショー |
・衣文化に関心をも ち,人間と被服のかかわりについて考えようとしている。 |
・被服の機能と着装の視点から自分の衣生活を考えている。 |
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・衣文化の変遷から人間と被服のかかわりが理解できている。 |
(イ)被服材料の性 能と特徴 |
・被服材料の性能を知り,着用目的にあった選択や取り扱いについて理解する。 |
・被服材料実験(燃焼・吸水実験,被服圧等) ・平織りコースターの製作 |
・衣服の着用目的から被服材料の性能や取り扱いについて関心をもとうとしている。 |
・被服材料の性能や取り扱いについて自分の衣生活と関連づけ考えを深めている。 |
・着用目的や用途にあった被服材料の選択ができる。 ・被服材料に適した洗濯,仕上げ,保管ができる。 |
・被服材料の性能と取り扱いの特徴が理解できている。 |
(ウ)被服の構成と 製作 |
・被服の構成を知り,日常着の条件を満たす被服の製作をする。 ・サイズ表示の種類と呼び方を理解させ,正しい採寸方法で,自分の体型やサイズを知る。 |
・被服製作(はんてん・Tシャツ・ショートパンツ・ベスト等) |
・平面構成と立体構成の相違点を具体的衣服例から考えようとしている。 ・被服構成の特徴を理解し,また縫製方法に関心をもち,被服製作に意欲的に取り組もうとしている。 |
・合理的製作計画について考えを深めている。 |
・作品に適した縫製技術を用いて被服製作ができる。 ・自分の体型,個性に適した被服の選択ができる。 |
・着心地のよい被服の条件が理解できている。 ・日常着用している被服の構成について理解できている。 |
指導事項 |
学習活動 |
題材 |
評 価 規 準 |
|||
関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
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(エ)被服整理と衣 生活の管理 |
・被服材料に応じた洗濯,仕上げ,保管方法を知る。 ・各種表示の利用や健康と安全に配慮した衣生活や被服の管理について理解する。 ・環境に配慮した衣生活の条件を知り,被服計画の必要性について学習する。 |
・洗剤の働きに関する実験※ ・被服の再利用 ・被服の表示調査 |
・被服にかかわる各種表示について考えようとしている。 ・衣生活を取り巻く諸問題について考えようとしている。 |
・健康と安全に配慮した被服の調達方法や活用について考えている。・資源,エネルギー問題,環境保全に配慮した衣生活の在り方について考えを深めている。 |
・各種表示を利用し被服計画に基づき環境に配慮した被服の管理ができる。 |
・被服に応じた洗濯,仕上げ,保管の仕方が理解できている。 ・衣生活にかかわる表示が理解できている。 ・健康で安全に配慮した衣生活の条件について理解できている。 |
ウ 住生活の科学と 文化 (ア)住居の機能 |
・住居の機能を理解する。 ・住居が人間の生活と密接にかかわっていることを理解する。 |
|
・住居の変遷に関心をもち,住居の機能や住居と人間とのかかわりについて考えようとしている。 |
|
|
・生活行為の器としての住居の条件が理解できている |
(イ)住空間の計画 |
・生活行為と住空間のかかわり,広さ,家具の配置と動線について家族構成やライフステージの観点からとらえ学習する。 ・住居の平面記号,家具設備記号などの表示記号を知る。 |
・ビデオ視聴(バリアフリー住宅) ・住宅情報誌(ひとり暮らしの部屋探し) ・インテリアデザイン実習(色彩・家具の配置等) |
・家族の生活行為と住空間との関連や,家具の配置と動線の変化について具体的に考えようとしている。 |
・家族構成やライフステージに適した住居の機能や住空間について考えを深めている。 ・住居の平面図に関心をもち,住空間の計画について,生活行為の観点から考えを深めている。 |
・家族の状況に応じた住空間の計画ができる。 ・住居の平面記号,家具設備記号などの表示記号を読みとることができる。 |
・家族の生活行為と住空間のかかわり,必要な広さ,家具の配置と動線について理解できている。 |
(ウ)住環境の整備 |
・健康に配慮した衛生的で安全な室内環境の条件について理解する。 ・快適な住生活のためには,計画的な維持管理が必要であることを理解する。 ・自然環境や社会環境と住生活との関連,多様な生活観の人々が共生できる住まい方について理解する。 |
・シックハウス症候群調査 ・住まいの安全性チェック(地震・火事・虫害等) ※高齢者の住居 |
・室内環境の条件には何があるか考えようとしている。 ・住居の維持管理について考えようとしている。 ・多様な生活条件をもった人々が快適かつ安全に住める住環境について考えようとしている。 |
・快適で安全に配慮した室内環境の整備や住居の計画的な維持管理について,自分の住生活から課題を見いだし考えを深めている。 ・自然環境や社会環境また地域社会の人々との共生について考えている。 |
・衛生的で安全な室内環境の条件や住居の計画的な維持管理を実践する技術を身に付けている。 ・資源や環境に配慮した効率的なエネルギーや水の使用などが住生活において実践できる。 |
・健康や安全に配慮した住環境の整備について理解できている。 |
指導事項 |
学習活動 |
題材 |
評 価 規 準 |
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関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
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エ 生活文化の伝承 と創造 (ア)生活文化の背 景 |
・世界や日本における特色ある生活文化の調査・研究をし,生活文化の背景にある人々の思いや工夫・知恵について学習する。 ・地域に伝わる冠婚葬祭や年中行事について学習する。 |
・郷土史料集 |
・衣食住の生活文化の中から,自分が関心や意欲をもてる文化について考えようとしている。 |
・生活文化の変化から人々の思いや工夫について考え,特に関心がもてる生活文化について考えを深めている。 |
・具体的な生活文化を取り上げ,調査・研究したことを適切な方法でまとめ,発表することができる。 |
・生活文化の背景や変化について理解できている。 |
(イ)生活文化の伝 承と創造 |
・様々な地域に伝わる織物,染色,郷土料理,行事食について調査・研究する。 ・社会や生活の変化の現状から,これからの生活文化の在り方・伝承について考える。 |
・阿波しじら ・太布 ・阿波藍 ・そば米 ・でこまわし ・竹ちくわ ※基礎縫いを生かした絞り染めと型染め |
・自分の日常生活の中で,具体的な生活文化について関心をもち,見いだそうとしている。 |
・これからの社会の中で生活文化の何を伝承していくか,創造していくか具体的に考えを深めている。 |
・日常生活の中で,家族や地域社会から受け継いだ生活文化の伝承,創造ができる。 |
・自分が生活している地域や家庭で伝承してきた生活文化について理解できている。 |
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(5)消費生活と資源・環境
<目標>
家庭の経済生活,消費者の権利と責任などについて理解させるとともに,現代の消費生活の課題について認識させ,資源や環境に配慮し,消費者としての適切な意思決定に基づいて,責任をもって行動できるようにする。
ア 消費行動と意思決定
消費行動における意思決定の過程とその重要性について認識させる。
イ 家庭の経済生活
家庭経済と国民経済とのかかわりについて理解させ,主体的な家計管理と家庭の経済計画の重要性について認識させる。
ウ 消費者の権利と責任
消費生活の現状と課題,消費者問題と消費者の保護,消費者の責任及び生活情報の収集・選択と活用について理解させ,消費者として主体的に判断し 責任をもって行動できるようにする。
エ 消費行動と資源・環境
現代の消費生活と資源や環境とのかかわりについて理解させ,環境負荷の少ない生活を目指して生活意識や生活様式を見直し,環境に調和した生活を 工夫できるようにする。
<観点別評価規準>
関心・意欲・態度 |
思 考・判 断 |
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技 能 ・表 現 |
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知 識・理 解 |
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・消費者問題・環境問題に関心をもって取り組んでいる。 ・消費者としての適切な意思決定に 基づいて,責任をもって行動しようとしている。 |
・資源や環境に配慮してライフスタ イルを見直そうと考えを深めている。 |
・消費者情報の収集・選択と活用が できる。 ・環境に調和した生活が工夫できる。 |
・国民経済とかかわる家庭の経済生活について理解している。 ・自立した消費者の権利と責任について理解している。 ・消費者問題・環境問題などについて理解している。 |
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<指導事項別評価規準>
指導事項 |
学習活動 |
題材 |
評 価 規 準 |
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関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
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ア 消費行動と意思 決定 |
・消費者行動における意思決定を行う過程について,具体的な事例を通して金銭・時間・エネルギーなど資源の適切な活用とかかわらせながら考える。 |
・意思決定プロセス表 ・いろいろなマーク一覧 |
・消費者として適切な意思決定ができるように関心をもって考えようとしている。 ・自分の身近な問題として捉えようとしている。 |
・消費者が意思決定を行う際の過程について,考えを深めている。 ・金銭・時間・エネルギーなどの資源とかかわらせて考えている。 |
・意思決定の過程について具体的な事例を用いて考え,工夫ができる。 |
・健全な意思決定ができることの重要性について理解している。 |
イ 家庭の経済生活 |
・家庭経済と国民経済のかかわりについて理解する。 ・変動する経済社会の中で家族の目標実現のために短期・長期の経済生活が必要であることを知る。 |
・ひとり暮らしの生活費 ・コンピュータによる家計簿記 |
・家庭経済と国民経済について関心をもつ。 ・主体的な家計管理と経済計画の重要性について関心をもつ。 |
・生活設計と関連づけて,短期・長期の経済計画を考える能力を身に付けている。 |
・生活設計と関連づけて,短期・長期の家計管理のシュミレーションを行うことができる。 ・生活診断を行うことができる。 |
・家庭の収入の安定と支出の運営などの家計の管理を理解している。 ・家計のサービス化・キャッシュレス化の背景や家計管理などについて理解している。 ・生命保険や損害保険を含めて,将来の家計管理の重要性を理解している。 |
ウ 消費者の権利と 責任 |
・クレジットカードなどの三者間契約,販売信用と消費者金融の仕組みと問題点を理解させ,多重債務や自己破産の危険性について事例を用いて理解する。 ・消費者の責任や役割を知り,行動の重要性を認識する。 |
・クーリングオフの手続き ・ビデオ視聴(カード,悪徳商法,自己破産等) |
・消費者保護の施策に関心をもつ。 |
・現代の消費生活の課題を見付け,問題点の把握と分析を行う能力を身に付けている。 ・消費者は一人一人が権利の主体者としての意識をもち適切な意思決定や消費行動をとる責任があることを自覚し,思考を深めている。 |
・生活情報源を用いて適切な情報の取捨選択と活用ができ,メディア・リテラシーを身に付けている。 |
・消費者問題の背景と消費者保護の必要性,消費者の権利と責任,生活情報の収集・選択と活用について理解している。 ・販売方法と支払方法を理解し,説明できる。 |
指導事項 |
学習活動 |
題材 |
評 価 規 準 |
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関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
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エ 消費行動と資源 ・環境 |
・ 消費者の消費行動をはじめ,現代の消費生活と資源や環境とのかかわりについて具体的事例を通して理解する。 ・身近な物資・サービスを取り上げ,その選択・活用にかかわる意思決定の過程を考え,消費者として適切な態度が取れるよう自覚する。 |
・環境家計簿 ・ゴミの調査 |
・環境負荷を考えたライフスタイルを実践しようとしている。 |
・身近な生活の中から環境問題にかかわる物資・サービスの選択・購入・活用や生活の仕方を考え,生活意識や生活様式を見直すことができ,真の豊かさとは何かを考えている。 |
・環境に調和した生活をライフスタイルの中で工夫し,まとめて発表することができる。 |
・経済発展や便利で快適な生活を優先してきた結果,環境問題や資源・エネルギー問題が生じていることを理解している。 ・国際標準化機構で製品企画の標準化,品質管理や環境管理などのシステムの標準化が進められていることを理解している。 ・次世代に負の財産を残さないよう環境の保全に取り組むことが責任であることを理解している。 |
(6)ホームプロジェクトと学校家庭クラブ活動
<観点別評価基準>
関心・意欲・態度 |
思 考・判 断 |
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技 能 ・表 現 |
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知 識・理 解 |
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・内容(1)〜(5)までの学習の発展として「ホームプロジェクト」と「学校家庭クラブ活動」に関心をもち,意欲をもって学習活動に取り組んでいる。 |
・生活の中から課題を見いだし,課題解決に向けて思考を深め,適切に判断している。 |
・目標を明確にし,計画を立てて実践できる。 |
・「ホームプロジェクト」と「学校家庭クラブ活動」の意義と実施方法について理解している。 |
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<指導事項別評価規準>
指導事項 |
学習活動 |
題材 |
評 価 規 準 |
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関心・意欲・態度 |
思考・判断 |
技能・表現 |
知識・理解 |
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「ホームプロジェクト」と「学校家庭クラブ活動」 |
・内容(1)〜(5)の学習を進める中で,各自の生活の中から課題を見いだし,課題解決を目指して主体的に計画を立てて,実践する。 ・学校や地域の生活の中から課題を見いだし,課題解決を目指して,グループで主体的に計画を立てて実践する。 |
・FHJガイドブック ・ビデオ視聴(全国研究発表大会等) |
・内容(1)〜(5)までの学習の発展として「ホームプロジェクト」と「学校家庭クラブ活動」に関心をもち,意欲をもって学習活動に取り組んでいる。 |
・生活の中から課題を見いだし,課題解決に向けて思考を深め,適切に判断している。 |
・目標を明確にし,計画を立てて実践できる。 |
・「ホームプロジェクト」と「学校家庭クラブ活動」の意義と実施方法について理解し,説明することができる。 |
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